こんにちは、
入山彰介の弟子チームです。
デジタル機器に囲まれた
生活をしていると、
さまざまな情報が否応なしに
流れ込んできますよね。
情報過多はシンプル思考を
するうえで大きな阻害要因と
なります。
悩みごとなんて抱えたくないのに、
ついつい悩みごとを抱えてしまって、
くよくよしたり不安になったり、
暗い気分になったりすること
ってありませんか?
悩みって
「問題がなければ人は悩まない」
ので、
問題をよせつけなければ
いい訳なんですけど、
そうそう簡単に問題を回避できる
ものでもありませんよね。
興味深いデータがあるのですが、
都会で暮らしている人と、
田舎で暮らしている人を比べ、
どちらの地域に住む人のほうが、
より悩みが多いかという
調査があります。
たとえば、
自分の悩みについて、
東京のど真ん中に住んでいる人と、
アマゾンの奥地で暮らしている人を
比べてみると、
東京に暮らしている人のほうが、
悩みが多いと訴える比率が
高かったんです。
その理由を探ってみると、
どうやら現代文明の発達が
大きく影響していることが
わかってきました。
ぼくたちが暮らすに日本の
現代社会は、
インターネットやスマホに
代表されるように、
暮らしがどんどん便利になり、
それと同時に日々、
新しいものが登場します。
暮らしが便利になれば、
誰もが幸せな生活を送っても
いいはずなのに、
実際には多くの人が
悩みを抱え、
幸せだと感じる人が
予想以上に少ないという状況です。
暮らしが便利になればなるほど、
幸せだと感じる人が少なくなる…
不思議な現象ですよね。
で、この原因はなにかというと
「資本主義の構造」
にありました。
資本主義とはモノを売って、
その対価を得ることで
成り立っています。
多くの人が、
労働力というモノを提供し、
給料という対価を受け取って
生活を立てています。
もしくは人が欲しがる
商品やサービスを売り出し、
それを買ってもらい収入として
います。
その際、売り手のほうは
あの手この手で作戦を繰り出し
どうにかモノを買い上げてもらえる
ように、
「消費者に不安や悩みを植え付ける」
ことなんです。
たとえば、
女性をターゲットにした場合
衣食住に困ることもなく
家族や友人に囲まれて
生きていければ、
ほとんどの女性は幸せで、
大きな悩みを抱えることも
ないはずなんですが、
資本主義社会は、
彼女たちをそのままに
しておいてはくれません。
あらゆる機会を狙い、
「いまの自分よりもさらに魅力的な
自分になりたいと思いませんか?」
「今年こそ、キレイになって、
素敵な彼氏を作りましょう」
「可愛いは作れます」
雑誌やテレビCM、電車広告などを
通じて何度も何度もそうした言葉を
目にしたり、耳にするたびに、
だんだん気になって仕方がなくなり、
いてもたってもいられなくなります。
とくに自分の周りに
気にしている人がいれば、
それらの人たちからも影響され
気がつけば美容や体重のことなど
考えるようになっているんです。
こうやって、
エステやダイエットに関する
意識が植え付けられると、
自分を変えたいという願望を
抱くようになります。
そして、
このような願望を抱えた
人を対象に、
エステやダイエット商品が
売り込まれていくようになります。
ほかにも、
最近、あなたが欲しくなった
モノはありますか?
それはなぜ欲しくなったのか
考えてみて欲しいんですが、
「欲しい」という気持ちの裏には、
ぼくたちが抱えている問題を
解消させたいという願望が
潜んでいます。
つまり、問題を抱えていると、
それを解消してくれそうな商品
を求めることになるということ
なんです。
つまり、
情報を氾濫させるツール
そのものがあなたの悩みの原因
になることが多いんです。
生活の利便性を得ることと引き換えに、
悩み漬けにされることを宿命づけられた
ようです。
対処法の一つとして、
できる限りシンプルな生活を
するように心がけてみてください。
生活スタイルがシンプルに
なればなるほど、問題を植えつけ
られることは少なくなるので
悩みの繁殖をくい止められます。
自分にとって本当に大切なものは
何なのかを見極め、
それ以外のものに惑わされない
ようにすることが大切です。
自分の心の中や周囲の環境を
シンプルな状態にするには、
溜まった問題や悩みを、
一度リセットすることです。
おすすめなのが、
「デジタル・デトックス」
です。
デジタル・デトックスをすると、
必然的に人との通信も遮断される
ことになります。
ということは、
仕事からも自動的に遠ざかる
ことができます。
さらに、
メールもネットもテレビも
見ないので問題も降りかかって
きません。
デジタル・デトックスをすると
自分にとって重要なことしか
やらなくなります。
LINEやFacebook、Twitterにしても、
いちいち書き込みを確認しなくても、
なんら困ることはないはずですが、
ついつい気になって見てしまいます。
利便性を追求しすぎた結果ですが、
まったく困らないですよね。
デジタル機器に過剰にとらわれて
しまうと、本来やらなければ
ならないことに手を付けることができず、
重要でないことばかりに時間を
費やしてしまうようになるからです。
1週間に一度ぐらいのペースで
「週末デジタル・デトックス」
をしてみてください。
デジタル・デトックスをしながら、
自分にとって不必要なものを
リストアップしてみると、
普段どれだけ時間をムダに
していたかが、
よくわかると思いますよ!
では、また!
入山彰介の弟子チーム