「蒔いた種のとおりの花が咲く」
という言葉があるのですが、
まさにホント、
人生とは、
種を蒔くことの繰り返しだよなと
実感しています。
それぞれが、
自分の畑をどう育てるか、
そんなイメージを抱いています。
似たような言葉として、
因果応報、自業自得があります。
ちょっと怖いイメージがありますよね。
花が咲く、と表現すると、
私はどんな種を蒔こうかなぁと、
プラスに受け捉え
前向きな姿勢にかられます。
心がグラっと動いた瞬間です。
ところが、結構、
いい言葉だなと感じては
いるものの、
僕たちは言葉をスルーして
しまうことがあります。
表現的には、
聞き流すといった感じでしょうか。
もしくは、
聞いたことあるよ、といったように、
言葉をスルーしています。
いい言葉を聞いた、で、
そのまま何もアクションを
しないのです。
このことは日常でも、
あるのではないでしょうか。
例えば、
たくさんの書籍を読み込むことが、
知識につながることだと理解しています。
だから、
より多く書籍を読むことが大切だ。
そう思っていたのですが、
最近は見方がちょっと変わりました。
もちろん、
たくさんの書籍を読んで、
さまざまな言葉に触れることは
知識を蓄積することに繋がります。
頭の中で、知識の地層を何段にも
重ねていくと、
独自のものの見方ができるように
なるからです。
それまでは知らなかった、
新しい世界に誘ってくれるし、
新しい発見がありますよね。
ですが、
たくさんの読書をするよりも、
もっと大事なことがある、
ってことに気がつきました。
というのも、
読書の数=成功の数
という具合に、
いくら数多く読書をしても、
それに対して成功は比例しない
からです。
これ、意外と勘違いをしている人って
いるかなと思うんです。
本をたくさん読めばいいと、
勘違いをし、
読書に時間を投資すると、
賢い自分に進化できるって。
僕もそうだったのですが、
多読することが目的になって、
肝心な、読書した内容を、
どう実生活に活かしていくのか。
ということが、
いつの間にか置き去りになって
いました。
もっと簡単に、
ストレートにお伝えすると、
『思考しない読書は意味がない』
ってことに気がついたのです。
僕たちって、
普段の日常生活を生きていると、
感情を動かされています。
人間には五感があるから
なんですが、
見たもの、食べたもの、聞いたもの、
嗅いだもの、触れたもの、
五感を通じて感情が動かされます。
これはもう生きている以上は、
避けることも、変えることもできない
宿命なんですよね。
で、こうやってこの記事を読んで
いただいているあなたも、
今、何かしらの感情が動いている
わけです。
感じ方って人それぞれで、
感じ方のことを感性といいます。
そう、みんな何かしら感性が
発動しているんです。
100%何かしら感じています。
地震のように、
震度1度かもしれないし5強
ぐらいの大きな衝撃かもしれません。
人によって震度は異なります。
僕たちは生きている以上、
何かしら五感を通じて感じています。
で、多くの90%以上の人はここで、
なんのアクションもしないわけです。
感じたまま、感情が動いたまま、
そのままスルーしています。
読書をした場合、
感情が動かされているのですが、
感情に対して頭の中で処理をし、
そのままスルーします。
これが、
多読をしても意味がないといった
理由です。
いくら多読をしても、感情をスルーしたら、
結局、また同じ感情にぶち当たり、
同じ感情を抱き、
同じ反応の繰り返しをします。
なにが言いたいのかというと、
あなたが感じた感情ってやつを、
なぜそう感じたのか
言語化して書き出し可視化しないと、
その抱いた感情は浪費になるって
ことです。
感情を抱いてそのままスルーするのは、
ただただ感じた感情の浪費。
その感情を意味あるものにするには、
なぜそう感じたのか
を言語化して書き出すことが、
自己の内面を育てる、
未来につながる投資となる
感情の育て方なんです。
感情を育てていくと、
反応が変わっていきます。
五感で受けた反応が進化
していきます。
つまり、
なぜ、そう感じたのかを
可視化して書き出すことは
感情から思考するに変わるって
ことなんですね。
結論をいうと、
思考しない読書はエンターテイメント
としての読書になります。
そう、気がついた時に、
なんてもったいない読書の時間を
過ごしてきたのか、
そんな風に感じたんです。
日常で感じたことを、
なぜそう感じたのか言語化する
ことが、
書籍を選ぶ基準にもなり、
言葉を尊ぶことに繋がります。
自動読書の状態から抜け出す
努力をすると、
より良い種の蒔き方を、
生涯にわたって育んでいくことに
なるのです。
自分の人生を畑と考えると、
計画することを考えますよね。
どんな種を蒔こうか、
収穫はいつにしようか、
雨風の対策はどうしようか、
畑を肥やす時期はいつどうやって、
そんなふうに、
種を蒔くばかりではなく、
花を咲かせるという目的のために、
畑を肥やす時期も必要
ということが、
思いつきではなく計画できる
のです。
あなたも自身の畑を耕し、
咲かせたい花の種を蒔いて
みてください。
最後までお読みいただき
ありがとうございました!
入山彰介の弟子チーム