おはようございます、
入山彰介の弟子チームです。
「常識を疑え」という言葉は
勉強をしている人なら誰もが
1度は聞いたことあるかと思います。
僕もなん度も聞いたことある
耳タコの言葉ですが、、、
正直、よく分かっていません。
「常識」ってなんだ?
です。
だから、
「それって常識だから。常識知らずだな」
と言われるとちょっと凹みます。
常識っていう言葉って、
すごく便利だと思いませんか。
常識という一つの概念に
一言でひとまとめにくくれちゃう。
「それ常識だから」
って言われると、
常識を知らない人が、
悪いような気がしてしまいます。
常識の意味を調べてみると
常識は客観的にみて当たり前と
思われる行為、その他物事のこと。
社会通念ともいう。(Wikipediaより)
なんだか、
客観的にみて当たり前と思われる行為
と定義されていると、
常識という、多くの人に共通する
暗黙のルールみたいなのがあって、
別にルールを破ったからと言って
罰則はないんだけれども、
ルールを守れない人は非常識だな
なんて思われてしまいますよね。
でも、本当にこの常識という
ルールや決まり事が正しいかなんて、
本当はみんなよく分かっていない
んじゃないのかと。
なんでかと言ったら、
所属するコミュニティーの大きさによって
常識って変わるからです。
小さなコミュニティだと、
夫婦だったり家族
少し広めてみると、
住んでいる地域や会社
もう少し広げると、
趣味で共通するコミュニティだったり
日本人としての人種として
もっと広げると、
白人、黒人、アジア人として
常識ってコミュニティによって
変化すると思いませんか。
家族の中で常識だったことが
一歩外に出るとまったく違いますよね。
ホント、ホントに、
ものすごく小さな例えで恐縮ですが、
目玉焼きに、醤油をかけるのか、
塩とコショウだけなのか、
家庭によって食べ方が違います。
これもその家族にとっては
なにをかけるか、
食べ方が常識なんですよね。
他にも身近で常識のこと、
と言ったらパッと思いつくのが、
礼儀や作法、慣習です。
僕の両親は、
「箸の持ち方」について結構、
くちうるさかった。
おかげで上手に箸を持てることに
感謝をしていますが、
「箸の持ち方を覚える」
というキツイ試練を乗り越えて
大人になっていくんだ、
大人になるって大変なんだなと、
大人になりたくねぇー
と泣きながら箸のトレーニングを
したことを覚えています。
大人はみんなこんなにキツイ試練を
乗り越えてきている人たちなんだ
大人ってすごいなぁと尊敬する
眼差しで小6までみていました。
・・・・・。
僕の家族では、
箸を正しく使えることが常識、
僕の中では、
箸を正しく使える人が大人、
という常識だったんです。
さて、
常識をズームしすぎて、
箸の話とか、醤油だのソースだの
目玉焼きのお話になりましたが、
今度はズームアウトして考えてみます。
世の中の常識に対して、
人類史上最大といっていいほどの
クエスチョンマークを投げつけた
人物がいます。
彼の名は、コペルニクス
1000年以上にわたって信じられてきた
「天動説(地球を宇宙の中心だとする説)」
に対して、
地球は宇宙の中心ではなく、
太陽のまわりを回っているのだとする
「地動説」を唱えた天文学者です。
コペルニクスの時代、
天文学の世界には絶対的な教科者
ともいえる本がありました。
紀元2世紀に古代ローマの天文学者
プトレマイオスが著した
「アルマゲスト」という専門書です。
この本の中でプトレマイオスは、
天動説を数学的に説明し、
その考えは1000年以上にわたって
支持されてきました。
な、なんと1000年ですよ。
しかも、天動説は間違った考えです…。
現在の化学の目で見ればデタラメですが、
天動説をむりやり数学的に
説明していたので、
強引なところ、矛盾したところ、
上手く説明できないところがあります。
天動説を数学的に証明しようとすると、
どうしても無理がでる。
太陽も金星もそのほかの惑星も、
ありえないほど複雑な動きをしてようやく、
天動説の理論は成り立つ。
みんなはそれで納得しているけど、
どこかおかしいんじゃないか?
本来宇宙とは、もっとシンプルな法則に
従って動いているはずだ。
といって、地道な天体観測を続け、
さまざまな検証を重ねた結果、
コペルニクスはある結果にたどり着きます。
地動説の完成であり、
「太陽系」が誕生した瞬間です。
自分の理論を証明するには、詳細な
観測データもセットにしなければならない。
決定的な「事実」を突きつけないと、
誰も賛同してくれない。
いや、それ以前に価値ある証明にならない。
といって検証を続け「地動説」を
唱えたんです。
常識は僕たちの当たり前になっている
ことなので、
それを疑うって難しいこと、
いや、当然のことなので気づかないこと
なのかもしれません。
でも、違和感ってあると思うんです。
あれ?これってなんで?どうして?
子供の頃に感じていた疑問が
大人になっていくと、感じにくくなります。
仕事が忙しくて、
余計なことを考える時間がない。
仕事に直接関係しないような疑問は
余計なこととして切り捨ててしまおう。
といって思い込みの罠にハマって
大人の常識に染まっていってしまうんです。
師匠は、
「自分の考えを常に否定し検証し続けなさい」
と言います。
コペルニクスが言っていたように
常識を鵜呑みにするのではなく、
世界を眺め、マーケットを眺め、
自分の心を眺めなさい。
そうすると大切なものが見えてくる
と言います。
そして、
実体験を積んで検証をすることが
進化のために必要だと。
読者のあなたも、
日常生活の中でさまざまな違和感を
抱くことがあるはずです。
「これってなんだ?」と不思議に思ったり、
「なんかおかしくない?」と疑問を感じたり
することがあるはずです。
この「小さな違和感」を大切にしてください。
違和感をスルーせず、
自分の中で大切に育ててみてください。
なぜなら、その小さな違和感こそが、
未来につながる冒険の扉だからです。
「それ常識だから」
と言われたときは、
なんで常識なんだろうと、
一度立ち止まって考えてみてください。
新しい発見があると思いますよ!
では、また!
最後まで読んでいただき
ありがとうございました。
入山彰介の弟子チーム